理系プロジェクト第3回土曜理系ゼミが11月18日(土)に開催されました。
今回は、卒業生による講演です。
2005年度卒業の中村美穂さんは、ニューハートワタナベ国際病院のオペ室で働く現役敏腕オペナースです。
医師によって遠隔操作される「ダビンチ」というオペロボットに、手術室でメスや鉗子などを取り付けるのが中村さんの仕事です。
2㎝四方の紙で見事に鶴を折るという神業の持ち主の「ダビンチ」。
その手術とはいったいどういうものなのか?疑問と期待で一杯であった生徒達の目は、実際のオペの様子を記録した映像に釘付けになりました。
次々に繰り広げられる映像も、全員が看護師志望ですからヘッチャラです。
そして、ロボット手術の最大の利点は患者さんの負担が少ないこと、という説明通り、心臓バイパス手術を受けた患者さんが、手術後3日で退院する姿に歓声がわきました。
後半は、大先輩の中村さんに質問コーナー。在学中の様子や受験勉強、オペナースを志望した理由など各自の進路に直結した質疑ができました。



~生徒の感想より~
・ロボット手術は1999年から行われていたということにびっくりした。同じ学校出身の方ですごい看護師さんがいて、自分もなれるかもしれないと希望が持てました。
・将来は医療に関係する仕事に就きたいと思っていたが、その思いがさらに強くなりました。
・患者さんの血管や骨などをスキャン、3D化、さらには専用の3Dメガネをして可視化したり、手術の計画を立てたりと医療の世界はとても進んでいるというのを目の当たりにして、とても感動した。将来、私も中村さんのような看護師になりたいと強く思った。
今回の理系ゼミは「看護師」という特殊な職種だけあり、参加者はそんなに多くはありませんでした。しかし、それだけ特殊な職業だからこそ、感じるもの、得られるものはとても多く、生徒の感想用紙はどれもビッシリでした。
また次回が楽しみです。