6月16日(月)、高校2年生の「国際理解」の授業に、カメルーン音楽大使としてテレビや各種のマスコミなどで活躍されているワッシー・ビンセントさんをお招きして、50分の授業をしていただきました。
視聴覚室で行われたこの日の授業は、始業のあいさつが終わるとすぐに、ワッシーさん持参のアフリカンドラム(牛革製の民族楽器)の演奏が始まりました。ワッシーさんによるカメルーンの民族音楽の演奏のあと、生徒たちはドラムのリズムに合わせて習いたてのカメルーン語の歌詞で歌ったり、歌詞の意味を教えてもらったりして有意義な授業になりました。また、日本では珍しい9拍子のリズムの音楽に生徒たちはびっくりしながら聴き入っていました。
ワッシーさんは、1994年にカメルーンの音楽大使として来日。以来、日本に在住、「アフリカの三味線弾き」「日本とアフリカの架け橋」などのテーマで全国の学校、福祉施設でのコンサートや、国際交流イベントなどで活躍中です。2002年には、浄瑠璃一派新内三味線の名取となり、「富士松ワッシー」の名をもらいました。アフリカ人が三味線の名取となったのはワッシーさんが初めてで、"アフリカの三味線弾き"ということで、「たけしの誰でもピカソ」やNHKBSテレビに出演するなど、親しみやすいキャラクターで人気を集めています。
カメルーンでは、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などのほかに、約250の部族の言葉が話されていて、異なる部族間ではまったく言葉が通じないそうです。そこで、英語やフランス語が公用語として使われているとのことでした。また、「日本語の中で一番好きな言葉はなんですか」との質問には、「どうも」という言葉をあげて、いろいろな場面で使えるのでとても便利な言葉だということでした。
「日本に来て、一番驚いたことはなんですか」という生徒の質問に、ワッシーさんは、「電車の中で日本人はみんな寝ていて、とても静かなこと」、そして、「日本人は隣近所とのつきあいがほとんどなくて、マンションのエレベーターに乗ったときも、挨拶や会話がないこと」と話していました。
生徒の感想①
「ワッシーさんは、英語、フランス語、スペイン語、日本語も話せるなんてすごいなと思った。やはり、たくさんの言葉を話せると、いろんな人とコミュニケーションをとることができて楽しそうだなと、話を聞いていて思った。カメルーンでは、人と人とのつながりが深いなと思った。みんなでカメルーンの歌を歌ったとき、心が一つになったなぁと思ったし、音楽って国境や言葉を超えるなぁと思った。」
生徒の感想②
「太鼓で感情を表すことができるのがすごい。音楽が始まった瞬間に、目が釘付けになってしまった。歌も太鼓の音もリズムも、すべてが体に響いてきて、"すごい"としか言いようがなかった。1曲ごとにワクワクした。"楽しい"とか"悲しい"とかの感情が、言葉を使わずに伝わってきた。こういうのを"異文化交流"というんだな……と、身をもって体験できて感動した。近くに住んでいても民族の違いで言葉が通じないというのに驚いた。日本の方言みたいなものかもしれない。フランス語ではHを発音しないというのは知らなかった。発音の仕方が難しいというのには頷けた。私たち日本人が中国語の発音を正しくできないのと同じようなものだと思った。」
カメルーンの音楽や文化について知るとともに、外国人からみた日本人の特徴を知る機会ともなり、生徒たちはその向こうにある世界をまたひとつ見つめることができました。